東京育児生活

妊娠、出産、育児とそれに関わる働き方について。備忘録的に。

自由と孤独の絶妙なバランスがキモ

18で大学進学のために上京。

たぶん、日本で一番多い開始時期と理由であろうと思うけれど、御多分にもれず私もそのパターンで一人暮らしをスタートした。

 

大学生活を通じ、姉妹で二人暮らしなどを経て、その後の社会人生活でまた二人暮らしになり。

結婚してからも遠距離だったため、一人暮らし歴は10年とちょっとといったところ。

 

あの頃のことを少し思い出してみた。

一人暮らしをしていたころ…。

 

まず、一人暮らしは自由、それは正しい。

だけど最初の夜は、正直寂しかったなー…。

朝起きて会話する人がいない、ということがこんなに孤独なことなのかと感じたりしました。

 

自分ひとりのためにごはんを作ることの意味は早々に見失っていたし、おそらく一人暮らし開始後一週間もしないうちにいい加減な食生活になっていた覚えが。

お風呂だって、狭いユニットバスだったこともあり、どうせ一人暮らしだし、なんでもいいやってな感じで裸のまま室内に出てきて着替えたり。

(でも、ユニットバスの中で着替えるのって相当むずかしいといつも思ってます)

 

私の一人暮らし生活を振り返ると、学生時代も、社会人になってからも、終始そんな感じでした。

夜ごはんはポテトチップス、とか。

 

楽しかった?と言われるともちろん楽しかった。

だけどそれは、一人暮らしの自由さ単体ではなく、圧倒的に自由な上で、絶対に孤独ではない状況だったからこそ。

つまり、デートする相手がいたり、恋バナをする女友達がいたり、バイトに行けば仲間がいたり。絶対に孤独氏はないだろう、という状況だったからこそ。

これがどこにもつながりのなく、本当の意味での自由だったとしたら。

 

それを楽しかった、と気軽に言えるほど、私は強くなかったんじゃないかな。

そしてたぶん、ものすごく醜い見た目になっていたんではないかとも思ったり。。

つながりがあってよかった。

 

というのも。

今私は、核家族の妻をしています。

構成メンバーは夫、子ども、私。

 

現在育児休暇中の私。いつも子どもと同じ空間にいて、どこに行くにも一緒にいる反面、子ども以外の人との会話が全くない日もあったりします。

(子どもは生後半年なので、そもそも会話はできませんが。独り言ですね)

 

そんなとき、言いようのない孤独を感じる瞬間があります。

夫を送り出して以降、大人との会話がない。

その日の用事が特にない。子どもの面倒をみる以外は。そんな日が、あります。

 

そんな私の状況を知ってか知らずか、夫が飲み会ともなると、そして終電でも帰らずに連絡もないとなると、それはもう、筆舌に尽くしがたい気持ちが襲ってきます。

 

まるで不幸かのような。

絶対に、そんなはずはない、はずなのに。

 

そんなとき、一人暮らしに戻りたい!と思うかというと、だけどそんなことは、これまで思ったことがなかったのでした。

不思議なものです。

高級ホテル予約しちゃおうか!とか、そういうことは思うのですが。

 

ということは。

今の私は、この生活や家族を捨てる気はないのだなと。

あれほど楽しかった一人暮らしの生活だけど、自由だったけど、そして今自由を求めているはずだけど、それでも私は、なんやかんやであの時代を経ての今を愛しているのだな、と。

 

今言語化してみて、初めて気がつきましたが。

 

この春から一人暮らしをする人、今月から始めた人、今年から始めた人、様々いることと思います。

それがポジティブな理由の人ばかりではないでしょう、とも思います。

 

だけど、きっとポジティブな一人暮らしか、そうではないかは、本人にしか決められないものなんじゃないかなと、今はそう思ってしまう私がいたのでした。

だって、今私が子どもと夫をなかったことにして始める一人暮らしは、幸せなのか不幸なのかわからないから。

 

だけど確実に言えること。

人生のうちで、経験しておいて損はない。

それがきっと、一人暮らしなのではないでしょうか。